2017年 12月 23日
年末年始の営業時間は、下記の通りになっています。 〈実店舗:マルヤマクラス店〉 12/30(土) 通常営業 10:00〜20:00 12/31(日) 10:00〜18:00 1/1(月)〜1/4(木) お休みします。 1/5(金)以降 通常営業10:00〜20:00 〈ネットご注文&発送〉 ・ご注文受付 ネットでのご注文は、年末年始にかかわらず随時受け付けています。 ・商品発送について 年内発送:12/29までのご注文 → 年内に発送します。 年始発送:12/30以降のご注文 → 1/5(金)以降、順次発送します。 どうぞよろしくお願いします。 「オリーブオイル市場」 〒064-0801 札幌市中央区南1条西27丁目マルヤマクラス1F TEL 011-676-7780 HP : www.oliveoil-ichiba.com facebook:www.facebook.com/primolio.co.jp #
by primolio
| 2017-12-23 17:11
| Notizia お知らせ
2017年 12月 16日
オリーブオイル市場の松村です。 さて今回は、「生産者との共生」です。 僕がオリーブオイルを仕事にするに当たり、とても大切に考えていることです。これは僕のような小さなインポーター(販売者)だからこそ出来ることと思います。 僕は共生をこのように考えています。 「生産者とインポーター(販売者)は、一つの会社やチームのように情報を共有して、お互いの強みを活かしながら、生産から商品化・販売までの一連の流れを共に考え創っていくこと」。 簡単に言うと、「生産者とインポーター(販売者)は、一つの家族。運命共同体。」ということです。ちょっと極論かもしれませんが、僕は、そういう気持ちで生産者とお付き合いしています。 僕が生産者との共生の必要性を深く考えるようになったきっかけがあります。 イタリアでの商談会で初対面の生産者から言われた言葉です。 「日本のインポーターは、すぐ取引をやめる。なぜだ?」 「コンテストで受賞しない年は、取引を切られる。都合が良すぎるだろ。どうせ君もそうするんだろ?」 「お前らは気楽でいいな。売れなかったらまた他のオイルを探せばいいんだから。」など 生産者には、日本のインポーターに不信感がある方が沢山いることを知りました。僕はインポーターの1人としてショックとともに、そういうビジネスをしている人・会社に憤りを覚えました。 確かにビジネスである以上、信頼関係の構築に時間をかけるより、消費者に分かり易く売れそうなオイルだけを見つけ出し、売れなければ即取引終了というドライにやる方法もあると思うのです。 でも僕は、インポーターは生産者がいてくれて、初めて仕事として成り立つ訳で、いくらでも代わりの生産者やオイルがあるからと、身勝手にオイルを取っ替え引っ替えして良い訳ではないと思うのです。 消費者に納得して購入してもらえるようになるには、それなりの努力と時間が必要だと思います。 この一件以降、僕は、「自分だから出来るインポーターとしての仕事って何だろう?」と考えるようになりました。 僕は、27歳の頃一年間イタリアに料理留学していたことがありました。その時に本物のオリーブオイルに出会い、辛いとき苦しい時に沢山のイタリア人やその関係者が親身になって僕を助けてくれました。おかげで僕はかけがえのない経験を沢山することが出来ました。留学生活を終える時、「いつか僕が成長したら、イタリアに僕なりの恩返しをしたい」と思って帰国しました。 それを思い出し、あの時に僕を受け入れてくれたイタリアがあるから、今の僕がある。微力かもしれないけど、今度は僕がイタリアのため生産者のために、力になろうと思ったのです。 そこで行き着いた答えが、「生産者との共生」でした。 良い時も悪い時も、一緒に考えて共に歩んでいこうと思ったのです。これが、僕だからできるインポーターの仕事だと。 僕は、「インポーターとは、オイル業界の全体の中で日本にオリーブオイルを運び、生産者の思いを本人に代わって紹介するという重要な役割を託された人」だと思っています。 オリーブオイルの本質的な魅力、美味しさ、面白さを広めるということは、品質の善し悪しだけのことではなく、その生産者のストーリーも紹介することだと思うのです。 今の時代、消費者は商品そのものだけではなく、その背景にあるストーリーにも共感して、価値を見いだしてくれる時代になりました。 生産者とインポーターが、良い年も悪い年もお互いに努力と協力をし合いコツコツと信頼関係を築いていけば、今よりももっと品質の良いオイルを作ることが出来ます。私達の信頼関係やより良いものを届けたいという思いはきっとお客様に伝わると思うのです。 事実、僕の会社がこの8年間着実に業績を伸ばして来られたのは、生産者との共生に気付けたおかげと思っています。 僕のような小さなインポーターが行う生産者との共生は、微々たる活動かも知れませんが、この積み重ねがオイル業界の本質的な発展に繋がっていくと信じています。 今回は僕の考えしか書けなかったので、次回は共生のためのもっと具体的なイメージ(役割など)を書きたいと思います。 #
by primolio
| 2017-12-16 18:37
| Lavoro 仕事
2017年 11月 30日
資本の大きさに関わらずこの業界に関わる人には、とても重要なテーマと思っています。 僕は、このように考えています。 「輸入者や販売者は、確かな目利きと知識の責任の上で、販売ターゲットや価格帯のカテゴリー毎に、最適な品質と価格のバランスの取れたオイルを一過性ではなく継続して流通させ、その利益は消費者と流通者(輸入者・販売者)のためだけではなく、生産者の地位と経済力の向上、持続可能なオリーブ農業の実現のために還元されている状態」と考えています。 わかりづらいですね。 簡単に言い換えると、「輸入者や販売者は、しっかりとオイルの全般的な知識を身につけて、自分の都合や利益だけを考えずに、消費者のことはもちろんですが、特に生産者のことをしっかりと考えて継続してオイルを販売していくことが、この業界の発展につながっていく。」とこんな感じです。 もっと簡単に言うと、「確かな品質のものを、継続して沢山売る」の一言です。 「沢山売る」と言うと、随分とギラギラと商売商売しているねと思う方もいると思いますが、これにはきれい事では済まされない生産現場の現状があるからです。 僕はこの8年間で、もう数えきれないほどのイタリアの生産者に会ってきました。おそらく1000軒以上会ったと思います。その現場では、本当に生活に困っている生産者が涙ながらに買ってくれと訴えて来たり、世界的に有名なトップ生産者にもうやっていけないから農園を買ってくれないか?と相談されたこともありました。 実は、ほとんどのオリーブオイル生産者は、全く食べていけていないのです。 日本ではオリーブオイルをオシャレアイテムのように扱うことが多々ありますが、生産現場ではオシャレとか言ってる場合ではなく、いくらコストをかけて素晴らしいオイルを作っても、偽装オイルの世界的な流通、バイヤーや消費者の品質への認識不足などの様々な問題からオイルの流通価格は上がることはなく、その結果生産者は生産をやめる、又は離農を考えるしか方法がないということが起こっているのが現状です。生活のために、偽装オイルに手を染める生産者もいます。 ごく一部の大企業や貴族の農園などを除き、ほとんどの生産者は本業を持っています。オリーブオイル生産は副業です。先祖から受け継いだ畑や文化を残したいと思う情熱だけでやっている所がほとんどです。 このような現状を沢山見てきて僕は、輸入者(販売者)だからこそ出来ることがあるのではと考えるようになりました。 それで出た答えが、一番初めに書いた「オリーブオイル業界の本質的な発展とは」です。 本質的な発展とは、オリーブオイルに関わるすべての人が幸せになることと思います。 このことをよく理解している会社や関係者は、今後ますます消費者や生産者からも必要とされると思います。 次回からは、継続して販売するために必要な情報を一つずつ書いていこうと思います。 余談ですが、僕は生産現場を知れば知るほど、気安く新規の生産者と取引が出来なくなった部分があります。大げさかもしれないのですが、生産者にとってオイルとは自分の子供のようなものであって、それを僕のような海外の輸入者に託すのは、彼らの思いや歴史、文化を託すようなものであって、それに応えていく責任があると思うからです。少しでも彼らの生活を支えるという責任もあります。 これをビジネスだからともっとドライに考える方法もあると思うのですが、もうそんな時代はとっくに終わっていて、消費者の皆さんはその商品が自分の手元に届くまでのストーリーや生産者と僕の関係を信頼して、購入してくれていると思うのです。次から次へとオイルを乗り換えていくのは、僕的にはできないと思う訳です。 自分もオイルのことを一生懸命勉強して、生産者と真摯に向き合い信頼関係をコツコツと築けていけば、今よりももっと品質を上げて魅力的なオイルを作ることことが出来ると思いますし、その思いはきっとうちのお客さんに伝わると思うのです。 うちのような小さい会社は、生産者と一体となって作り上げていくことこそが、大切かなと思っています。 オリーブオイル市場 松村成師 #
by primolio
| 2017-11-30 16:28
| Lavoro 仕事
2017年 11月 25日
![]() オリーブオイル市場の松村です。 今後オリーブオイル業界の本質的な発展のために、僕の経験をアウトプットしていこうと思っています。 鑑定士さんやソムリエさん向けというよりも、輸入や小売などの流通サイドの現場レベルの話です。うちのような高品質オイルを取り扱っている小さな輸入社や小売店、オリーブオイル流通関係者のヒントになればと思っています。 書こうと思ったきっかけは、10月に大阪で開催された「オリーブオイル関西2017」という国際商談会への出展でした。国内のインポーターや世界中からオリーブオイル生産者が集まる商談会です。 その会場で「インポーター目線の高品質オリーブオイルの選び方と、生産者との共生」というテーマで、プレゼンする機会を頂いたのですが、その後の反響がとても大きかったのです。会場でも沢山ご質問を頂きましたが、メールでも問い合わせを頂きました。全員、オイル業界の流通のプロの方々です。 そこで気付いたことがありました。 実はこの業界には、オリーブオイルを取り巻く状況をトータルで把握している人が非常に少ないのではと。 生産現場の実情から、取扱うべきオイルの選び方、生産者とインポーターの適切なマッチングの仕方、輸入や国内流通の仕組み、販売価格の設定の仕方、品質別価格別の販売ターゲットの設定、お客様のオイルに対する不安や痛みの把握などなど、オリーブオイルビジネスに関する見本や指標がないので、皆さん手探りの状態の方がとても多いと。 多くの企業や個人が、新規参入してもわずか数年で撤退する理由も、ここにあると感じています。 そんな中で、ひょっとすると僕の経験は、この業界の本質的な発展のお役に立てるかもと思うようになりました。 そして、先日この業界を良く知る方から「松村さんの経験は、この業界の多くの方が必要としていますよ」と言われ、ちょっと勇気が必要でしたが、アウトプットしていくことを決めました。 僕のやってきた方法が、正しいかどうかはわかりません。あくまでも僕の経験と考えです。 高品質オイルを取り扱っていても苦戦している同業の仲間や日本全国で広がっているオリーブ生産で今後販売を考えている方々など、本気でオリーブオイル産業と向き合っている方の何かヒントになればと思っています。 僕がこの地方都市の札幌でたったの8年ですが、パトロンも他の収入もなくオリーブオイルだけを生業としてやってきた経験を綴っていこうと思います。 初回は、「オリーブオイル業界の本質的な発展とは」について書こうと思っています。 オリーブオイル市場 松村成師 #
by primolio
| 2017-11-25 13:59
| Lavoro 仕事
2017年 01月 27日
![]() 2月1日(水)~10日(金)の期間、イタリア出張のため 実店舗(マルヤマクラス店)、及び商品発送を休業させていただきます。 今回は、ローマ近郊の新規オリーブオイル生産者や レッジョ・エミリアのバルサミコ生産者を訪問予定です。 シチリアも行きます。 出来る限り現地から近況報告したいと思います。 マルヤマクラス店は、2/11(土)より通常営業を再開します。 その前にオイル切れしそうな方は、ぜひ今週中にご来店、またはネット注文をお願いします。 ご不便をおかけしますが、どうぞ宜しくお願いします。 P.S. 商品の発送は下記の様になっていますので、ご確認下さい。 「オリーブオイル市場」 #
by primolio
| 2017-01-27 12:22
| Notizia お知らせ
|
アバウト
プロフィール
松村成師(まつむらしげのり)
AISOイタリアオリーブオイルソムリエ協会認定ソムリエ(北海道第1号) イタリア産オリーブオイルインポーター 元イタリアンシェフ 北海道札幌市出身。2005年夫婦でイタリアへ料理留学。 トスカーナ州グレーヴェインキャンティ「Ristoro di Lamole」、フィレンツェ「Ristorante Ricchi」、「Grand Hotel Minerva」で修業。イタリア人と囲む毎日の食卓の中で、豊かな食生活=豊かな人生を実感。特に生活に根付いたオリーブオイルの美味しさに感銘を受ける。帰国後、地元札幌でイタリア料理店を開店。2010年AISO認定イタリアオリーブオイルソムリエ合格。イタリア産エクストラヴァージンオリーブオイルの自社輸入を開始し、北海道で初のオリーブオイル専門店「オリーブオイル市場」をオープン。現在、もっと多くの人にオリーブオイル本来の美味しさ、素晴らしさ、食事の楽しさを広めるべくオリーブオイル講座・料理教室の開催など日々活動中。 一緒にオリーブオイルを楽しみませんか? 『オリーブオイル市場』 〒064-0801 札幌市中央区南1条西27丁目マルヤマクラス1F 営業時間 10:00~20:00 年中無休 TEL:011-676-7780 http://www.oliveoil-ichiba.com カテゴリ
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