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カテゴリ:Italia イタリア出張( 10 )


2011年 05月 04日

オリーブ農家訪問トスカーナ編⑦「イタリアで唯一のオリーブの苗木栽培をしている町PESCIA」

d0170094_17124211.jpg昨年の秋に行った「オリーブオイル買い付けの旅」シリーズの更新がいつの間にかストップしていましたが、再びスタートしたいと思います。
(もういいんじゃないのという声が聞こえてきそうですが...)

今日は、オリーブ農家訪問トスカーナ編⑦「イタリアで唯一のオリーブの苗木栽培をしている町PESCIA(ペーシャ)」のレポートです。

ペーシャはイタリアで唯一オリーブの苗木栽培をしている町で、ほとんどの品種の苗木がここからイタリア各地に送られています。どこにいてもオリーブの木を見かけるイタリアですが、まさかこんなにも小さい町から出荷されていたとは驚きです。
今回私達は、ペーシャの中で一番歴史が古い苗木屋「S.P.O.」を訪問しました。

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オリーブの苗木は、挿木(土台部分)と接ぎ木を合わせて作られるのですが、
まずは全国各地にあるオリーブの木から、挿木栽培に向いている病気などに強い枝を品種別に集めることから始まるそうです。ちなみにオリーブの品種は、イタリアで公式に登録されたものだけでも472種(2008年)もあります。


写真右は、挿木栽培中のもので、すでに根が生えてきたものです。
挿木は、苗木の土台部分になります。
約30cmの長さに切られた枝を苗床に挿し込み、根が生えてくるまで数週間成長させます。
オリーブは、非常に生命力が強いそうです。

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写真左は、接ぎ木用にオリーブの種から栽培されている苗の様子です。
ここまで成長させるのに、約2~3か月かかっているそうです。
これから接ぎ木できる位の大きさになるには、かなりの月日がかかります。

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写真右、土台用に栽培された挿木と接ぎ木用に種から栽培された枝を結合した部分。
うまく結合したかどうかは、数日で分かるそうです。
結合部の接着剤の原料は、企業秘密とのこと。

驚いたことに、この1本1本の作業は、全て手作業で行われていて、これだけをするための職人さんがいるのです。誰でも出来る作業ではないらしく、熟練の技がいるとのこと。もし全ての苗木でうまく結合出来なかった場合、その年の売る苗木がなくなるので、責任は重大だそうです。

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また彼らは、1本いくらで報酬をもらっているので、日の出から真夜中までずっと畑にいて、食事も作業をしながらするそうです。この作業は、一年のうちで数カ月だけだそうですが、その数カ月で彼らは、かなりの報酬を稼ぐのだそうです。

写真左、これ全部が職人さんがやった仕事です。ものすごい本数です。
このビニールハウスの他にも結合作業を終えたハウスがいくつもあり、その根気のいる作業に、ただただ脱帽でした。こういう一つ一つの作業が、美味しいオリーブオイルを作ることに繋がっていると思うと非常に感慨深いですよね。


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栽培方法を教えてくれた農場の責任者の方。
厳しさの中に、優しさも感じられるいい男です。

美味しいオリーブオイルを輸入し、日本に紹介するだけではなく、
こういった陰で頑張って下さっている方々の現場に実際に行くことが
どれだけ大切かを改めて感じた訪問でした。

次回は、オリーブ農家訪問ヴェネト編「Turri社」です。


北海道第1号AISO認定イタリアオリーブオイルソムリエのお店
オリーブオイル専門店『Primolio』(プリモオーリオ)
〒062-0933
札幌市豊平区平岸3条15丁目1-1 シェモア平岸1F
営業時間 10:00~19:30
定 休 日 火曜日
毎週土曜日「オリーブオイル好きのためのイタリアンレストラン」オープン
11:00~食材がなくなり次第終了
TEL 011-812-5500
http://www.primolio.co.jp
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by primolio | 2011-05-04 17:31 | Italia イタリア出張
2011年 01月 16日

2010年イタリア出張「オリーブオイル買い付けの旅」オリーブ農家訪問トスカーナ編⑥

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今日は、オリーブ農家訪問トスカーナ編⑥「San Gorgone農園」のレポートです。
フィレンツェから東に1時間くらい行った所にある大規模な農園でオリーブオイルの他にワインも作っていて、さらにアグリツーリズも経営している素敵な農園でした。

この農園は、約5000本のオリーブの木があるため機械での収穫が行われています。
昨年までは、沢山の人を使って手摘で収穫していたのですが、5000本もの木があるため時間がかかり過ぎて、オリーブの最適な収穫のタイミングに全て採りきれなかったり、人件費もかかるため、今年から機械での収穫を始めたそうです。

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こちらがその機械。
一見ショベルカーのように見えますが、腕の先端にオリーブの幹をがっちりとホールドする部分があり、そこが高速で振動してオリーブの実を揺すり落とす仕組みになっています。

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そばで見ているとその迫力に圧倒されます。地面が揺れます。
機械収穫はオリーブの木にダメージを与えてしまうのではと思っていたのですが、ある程度大きくなった木にとっては、むしろ根元の土が撹拌されてより元気な木になるそうです。

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このおじさんは、機械で落ちなかった枝の先端の実をたたき落とす係の人です。
高枝切りバサミのような長い棒の先に左右に振動する手のようなものが付いていて、実ををたたき落とす仕組みになっています。

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機械収穫されたオリーブ。
手摘みされたものと比べると、オリーブの実を覆ってしまうくらい葉も一緒に入っています。
搾油される時は、全て取り除かれるので品質的な影響はないそうです。

今回機械での収穫を初めて見学して、
今までは手摘み収穫が一番美味しいオリーブオイルを作ると思っていましたが、農園の規模、畑や木の状態などトータルで考えた時にむしろ機械収穫の方が美味しいオイルを作れる農園もある事を知りました。

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農園見学の後は、畑の中での新オリーブオイルを使った昼食となりました。
食後は、アグリツーリズモの宿泊施設やプールのある庭を見学させて頂きました。
今度はゆっくりと時間を取って泊まりに来たいです。

次回は、オリーブ農家訪問トスカーナ編⑦「イタリアで唯一のオリーブの苗木栽培をしている町PESCIA」です。


北海道第1号AISO認定イタリアオリーブオイルソムリエのお店
オリーブオイル専門店『Primolio』(プリモオーリオ)
〒062-0933
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営業時間 11:00~18:00
定 休 日 月・火 
土曜のみ「小さなイタリアンレストラン」オープン
11:00~食材がなくなり次第終了
TEL 011-812-5500
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by primolio | 2011-01-16 03:58 | Italia イタリア出張
2010年 12月 17日

2010年イタリア出張「オリーブオイル買い付けの旅」オリーブ農家訪問トスカーナ編⑤

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今日は、オリーブ農家訪問トスカーナ編⑤、
「VILLA TOLOMEI(ヴィッラ トロメイ)農園」の写真ばかりのレポートです。

「VILLA TOLOMEI」は、フィレンツェの南、市街を望む小高い丘にあります。
ここの農園、以前レポートしたbifolchi農園と同じく、ただの農園ではありません。
広大な敷地の中にブドウ畑とオリーブ畑そして改築途中のお屋敷(Villa)があって、来年の春に農園付き超豪華ホテルとしてオープン予定だそうのです。
よく聞くアグリトゥーリズモとは違い、1泊€1000以上、オーナーはローマの貴族とのこと。
ヨーロッパのお金持って、スケールが違います。

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敷地の門からVillaまで続くプロムナード。

この道の両側には、まだ小さいですがオリーブの木やブドウ、果物、野菜の畑が作られていて、ホテルオープン後は、お客様の食事にもてなされるそうです。

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修復中のフレスコ画。

室内は、凛とした空気が漂っていました。
今までイタリア各地、アパートやホテル・友人宅など色々な所に滞在してきましたが、どこへ行っても、フレスコ画がありました。
その度に歴史と文化の違いを感じ、イタリアにいるんだなと実感していました。

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建設途中のプール。
奥に見えるのが、フィレンツェです。

写真ではちょっと見ずらいかもしれませんが、映っている緑の部分のすべてがここの敷地で、オリーブ畑が広がっています。
東京ドームだと、4~5個分くらいでしょうか。

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Gori氏に敷地内のオリーブの苗木を使って、オリーブの木の仕立て方について、教えてもらっているところです。
ちなみにこれは、VASO(ヴァーゾ)という仕立ての方法の説明中。
オリーブの木は、苗木の時から枝ぶりを調整することが重要とのこと。

この他にもオリーブの実をつけやすくするための、畑内の品種別ごとの木の配列方法などを教えていただきました。

こういうお話は、ずっと聞いていたいです。

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次回は、オリーブ農家訪問トスカーナ編⑥「San Gorgone農園」です。
迫力あるオリーブの機械収穫の模様です。


北海道第1号AISO認定イタリアオリーブオイルソムリエのお店
オリーブオイル専門店『Primolio』(プリモオーリオ)
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営 業 日 水・木・金・土
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by primolio | 2010-12-17 04:22 | Italia イタリア出張
2010年 12月 14日

2010年イタリア出張「オリーブオイル買い付けの旅」オリーブ農家訪問トスカーナ編④

d0170094_591376.jpg一昨日、とても嬉しいお客様と知り合うことが出来ました。
その方は、ミラノに11年住んでいらっしゃった方で、この夏25年ぶり位に札幌に戻ってこられたそうです。
「札幌にこんな素敵なオリーブオイルの専門店があるなんて」と大変喜んで下さり、イタリア生活の苦労話、でもやっぱり憎めないイタリアの話などイタリア語交じりで楽しくお話させてもらいました。

最後に「イタリアの素晴らしい人生の過ごし方など沢山の方に広めましょうね。」とお話してお別れしました。
いつかその方と一緒に何か楽しいイベントができたらと思っています。

毎日お店にオリーブオイルの好きな方、イタリアやヨーロッパそして海外が好きな方に来ていただけるので、この仕事を出来る喜びを感じています。

さて今日は、前回の続き、オリーブ農家訪問トスカーナ編④「フラントイオ(搾油場)」後半のレポートです。
今回は、収穫したオリーブを石臼でペーストにした後の工程~オリーブオイルが生まれる感動の瞬間のお話です。

d0170094_5173858.jpg石臼でオリーブをペーストにした後、さらにそれを撹拌機で練っていきます(写真左上)。

これは、オリーブに含まれている油分をより抽出しやすくするためです。
この工程で高品質なオイルを作るためのとても大切なポイントの一つがあって、ペーストを練っている間に温度が上がってきてしまうのですが、
それを常に低温に保つということです。

なぜかと言うとオリーブオイルは28℃以上になると、酸化し始めて品質が一気に落ちてしまうからです。
ただ、温度が低すぎても、油分が固まり、オイルを抽出しづらくなってしまうので、大体22℃前後で調整されているようです。
よくオリーブオイルのラベルに「コールドプレス」と書いてあるのは、この方法で作られたものなのです。

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この工程を10~20分位した後、遠心分離機(写真右上)でオリーブオイルを抽出する工程に入ります。

伝統的には、このペーストを麻で出来たディスクと呼ばれる円盤状のものに塗って、これを何枚も重ねて圧搾していましたが、現在は、遠心分離機を使ってオイルを抽出する方法が主流です。

この遠心分離機で、「オリーブオイル」・「水」・「サンサ(搾りカス)」に分けるのです(3段階方式)。

オリーブは、約80%が水分で、油分は約20%しか含まれていないので、出来るオリーブオイルはほんのわずかです。貴重品ですね。
左写真の右側の緑の液体がオリーブオイルで、左のグレーの液体が水分です。

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そしてついにオリーブオイルが生まれた感動の瞬間がこれです(写真右)。
まさに100%オリーブジュースです。
オリーブを機械に投入してからオイルが出来るまでの時間は、わずか40分前後です。
この瞬間のために農園の皆さんが情熱を持って1年間頑張っているのです。

出来立ては、オリーブの澱などがあるため濁っていて、品質が良いものは、香り・味わい共に強烈なスパイシーさとアグレッシブさがあります。

このフラントイオ見学の後、私は、AISOイタリアオリーブオイルソムリエ、そしてオリーブオイルインポーターとして、日本に本物のオリーブオイルの素晴らしさを伝える責任があると感じていました。

次回は、オリーブ農家訪問トスカーナ編④「VILLA TOLOMEI農園」です。


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by primolio | 2010-12-14 06:09 | Italia イタリア出張
2010年 12月 11日

2010年イタリア出張「オリーブオイル買い付けの旅」オリーブ農家訪問トスカーナ編③

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ここ2週間程、この秋収穫したばかりのトスカーナ産エクストラヴァージンオリーブオイル「Tusco Novello(トゥスコ ノヴェッロ)」の輸入と店頭販売の準備などで忙しくしていました。
早く皆さんにこの美味しすぎる初搾りオリーブオイルを食べてもらいたくて。
そのオイル販売の詳細は、次回(今日か明日)の更新で書きます。お楽しみに。

さて今日は、イタリア出張の続き、オリーブ農家訪問トスカーナ編③「フラントイオ(搾油場)」のレポートです。
日本では、なかなか見ることが出来ないオリーブオイルが生まれる最前線を前半、後半の2回に分けてご紹介します。写真が多く、ちょっと長くなりそうなので。

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Tusco農園での昼食の後、私達はすぐそばにある「フラントイオ(搾油場)」の見学に行きました。
工場の周りは青々しいオリーブオイルの良い香りに包まれていました。
実は私達フラントイオに行くのはこれが初めてで、オリーブオイルが生まれるこの最前線を見れたことは、オリーブオイルソムリエとして非常に興味深く、至福の時間でした。

GORI氏に案内され、工場の中に入って行くと、今持ち込まれたばかりの他の農園のオリーブの計量が行われていました。
重さによって、フラントイオに支払う金額が変わるシステムになっていて、持ち込みの順番や時間は、全て予約で決められているそうです。
ちなみにその日のGORI氏のTusco農園の持ち込み時間は、夜20時頃になっていて、昼間収穫したものを必ずその日の夜、およそ6時間以内に搾油しているそうです。
どおりで鮮度抜群な訳です。

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重さを量った後、いよいよ搾油の機械に投入します。
投入された直後、まず葉っぱを除去する機械にかけられ、次に水洗いされます。
オリーブが汚れれいると、劣化の原因になって、いいオイルが出来ないのです。

そのあと石臼でペースト状にすり潰します。すごい勢いで石臼が回ります。迫力あります。
このとき種ごとペーストにします。
何年か前に種を取り除いてからペーストにする方法がイタリアで流行ったことがあるらしいですが、品質や味わいがあまり変わらないことが研究で分かって以来、種ごとの今の方法が主流になったそうです。

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余談になりますが、折角なので、ここで「フラントイオ(搾油場)」の説明を少し。
フラントイオとは、収穫したオリーブをオリーブオイルにする「搾油場」のことで、基本的に1年に1度オリーブの収穫時期しか稼働しません。
その期間は、ほんの数週間なのですが、工場の規模はかなり大きくなります。
小規模農園は、1年に1度の為にそこまで大きな設備投資をする必要がないので、自分の農園の近くのフラントイオにオリーブを持ち込んで搾ってもらうのが、一般的です。
フラントイオの経営形態は、様々で、大規模農園が自社で持っている場合もありますが、農園を持たないでフラントイオ経営だけをしている会社もあるようです。
今回訪問した所は、後者の方でした。イタリアならではで面白いですね。

今日は、ここまで。
かなりマニアックな感じになってしまいましたが、次回も読んでくださいね。
「フラントイオ(搾油場)」後半は、オリーブオイルが生まれる感動の瞬間です。

つづく

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by primolio | 2010-12-11 05:56 | Italia イタリア出張
2010年 11月 30日

2010年「オリーブオイル買い付けの旅」オリーブ農家訪問トスカーナ編②

d0170094_527578.jpg先週末、大学時代の友人の結婚式で東京に行った際に、AISOイタリアオリーブオイルソムリエの仲間にも会ってきました。
職業も年齢も様々な仲間と久しぶりにオリーブオイルについて熱く語る時間は、いつも楽しく、色々なことに気づかせてくれる大切なひと時です。
「本物のオリーブオイルの素晴らしさを広めよう」という同じ志を持った仲間との縁をとても嬉しく思い、これからも大切にしていきたいと思っています。

今日は、オリーブ農家訪問トスカーナ編②「TUSCO農園」のレポートです。

bifolchi農園を後にした私達は、農園訪問に同行して頂いたGORI氏本人が手掛けている「TUSCO農園」に向かいました。今回の訪問で一番楽しみにしていた農園です。

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この農園もプラートの街を見下ろす標高300メートル位に位置するため、景色は最高です。
到着したときにGORI氏の綺麗な奥様と陽気なお父様が出迎えてくださり、早速農園の案内をして頂きました。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、この農園は急な斜面にオリーブの木があるため、木が重ならずに長時間にわたって日光をしっかりと受けることが出来るそうです。
また標高が高いためオリーブバエが寄生せず、健康的なオリーブを収穫できるとのことです。

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ここを訪問した時は、今年の収穫が始まったばかりで、ルーマニアからの出稼ぎの方々が忙しそうに働いていました。彼らは、毎年この時期に働きに来て、最適な収穫時期を迎えた農園を回っているのだそうです。
はたから見ていると誰にでも出来そうな作業ですが、収穫するオリーブの見極めなどが難しいらしく、毎年来ている彼らにしかできない作業なのだそうです。

そしてGORI氏が「やってみるかい?」と手本を見せてくださり、初の収穫体験させてもらいました。
思っていた以上に力のいる大変な作業です。

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右の写真は、手摘み用の道具「ペッティネ」、日本語で「くし」という意味です。
TUSCO農園のオリーブは、酸度の極めて低い最高品質のオリーブオイルを作るため、完全に熟する前のオリーブを収穫します。
そのため実の枝離れが悪く、機械での収穫は不可能なため、すべて手摘で収穫されます。
手摘は、オリーブの実を傷つけることなく収穫できるため最高品質のオリーブオイルを作ることが出来るのです。
ただしオリーブを最適な熟し具合の時に、短時間で一斉に収穫をしなければならないので、多くの人手が必要になり、人件費もかかってしまうため、
結果的に最高級オリーブオイルとなってしまうのです。
GORI氏曰く、この方法がもっとも素晴らしいオイルを作るための方法なのだそうです。

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収穫したオリーブは、ビール箱の大きさのカゴに入れられます。
このカゴ一杯にオリーブを詰めて約20キロだそうで、これ以上に大きなカゴになってしまうと下のオリーブが重さでつぶされてしまい美味しいオリーブオイルが作れないのだそうです。
またカゴの側面の穴が重要で、下のオリーブが蒸れて発酵しないようにするためだとのことです。
やはり実地研修は勉強になります。

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農園見学の後、前日搾ったばかりの初搾りオリーブオイル「プリモオーリオ」を楽しめる昼食を用意して下さり、一つのテーブルを囲んでのピクニックのようでした。
オリーブ農園の中で食べるオリーブオイルの味は、最高に贅沢な味わいです。

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ここで皆さんにご報告があります。
このGORI氏が手掛けた「TUSCO農園」のオリーブオイルの輸入が決定いたしました。
日本では弊社だけの限定輸入になります。
イタリア商工会議所専属オリーブオイル鑑定士、オリーブ農園コンサルタント、AISOイタリアオリーブオイルソムリエ協会の講師自身が作る今年搾りたてのオリーブオイルは、今までの日本では出会えなかった最高の味わいです。
現在イタリアにおいて正式な商品として日本向けに準備を進めている最中ですので、入荷は来年1月下旬の予定となります。
ただし、どうしても待ちきれない方のためにサンプル用として数量限定ですが、緊急に輸入することが決定しました。
こちらの商品は、あくまでサンプル用で、5リットル缶での輸入となるため、私達の方でビンに詰め替えての販売となりますので、来年1月入荷のものとは、ビンやデザインが異なりますので、ご了承ください。
こちらは、すでにイタリアを空輸で出荷され、間もなく到着予定ですので、入荷後、準備が出来次第、このブログにてご案内いたします。
どうぞご期待下さい。

次回は、オリーブ農家訪問トスカーナ編③TUSCO農園のオリーブを搾る「フラントイオ(搾油場)」です。

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by primolio | 2010-11-30 08:45 | Italia イタリア出張
2010年 11月 23日

2010年「オリーブオイル買い付けの旅」 オリーブ農家訪問トスカーナ編①

d0170094_4403970.jpg 今回はオリーブ農家訪問トスカーナ編①です。

トスカーナは、私が料理修業に訪れた思い出の土地です。
修業時代にトスカーナのスパイシーでアグレッシブなオリーブオイルに魅せられ、いろいろな生産者のものを何本も買い込み、いつも味比べしていたことをよく覚えています。

トスカーナでの滞在中、この土地にオリーブオイルインポーターそしてオリーブオイルソムリエとして
戻って来られたことをとても幸せに思っていました。

今回のオリーブ農家訪問では、イタリア商工会議所専属のオリーブオイル鑑定士兼AISOイタリアオリーブオイルソムリエ協会のGORI氏とAISOコースディレクターの中島さんに同行して頂き、フィレンツェ近郊のプラート2件、フィレンツェ1件、キャンティ1件の計4件の農家とフラントイオ(搾油場)を見て周りました。

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今日は、最初に訪問したプラートの「Bifolchi農園」のレポートです。

私達は、プラート中央駅でGORI氏と待ち合わせ、車で農園に向かう途中、GORI氏が「今から行く農園は普通の農園じゃないからね。サッカー選手~~の家なんだよ」というのです。
車の中で名前がよく聞きとれず「サッカーあまり詳しくないからなぁ。まぁいいか。」と思いつつ、「それよりも普通じゃないって農園ってどんなんだろう?」と思っていました。

そんなことを考えているうちに、車はどんどん山の中に入り、まるで獣道のようなところを入っていきます。
すると急に大きな門が現れ、「着いたよ」と。

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なんとそこは日本では考えられないような大豪邸。
「よく来たね。」と中へ通されると、あまりの豪華さに絶句。ヨーロッパのお金持ちは桁が違います。
そしてお母さんというよりマダム特製のジャム約15種類、プロシュートハム、ペコリーノチーズ、フルーツ、フォカッチャそして今年収穫したばかりのオリーブオイルと贅沢な朝食を用意してくれていたのです。マダムはフランス人で元料理人とのこと。通りでジャムが美味し過ぎました。

そのあとオリーブ農園を見学に行ったのですが、農園というより庭園と言った方がいいのではと思うほどの素晴らしさで、オリーブの木に囲まれたプールや孔雀にウサギ・七面鳥・ガチョウまでいます。
そんな庭に圧倒されながら、忘れかけていた当初の目的のオリーブ林に到着し、今年のオリーブの出来、品種、収穫方法などGORI氏の説明を受けたのです。

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この農園は、品種モライオーロを主体に栽培していて、全て手摘で収穫しているとのこと。
標高300メートル位のところにあるため涼しく、オリーブに寄生するオリーブバエがいないことから高品質のオリーブオイルを作ることができるのだそうです。
また今年の夏イタリアは、涼しくて雨が多く、成熟が例年に比べ2週間ほど遅れているそうで、その影響で今年のオイルはトスカーナ特有の苦みがいつもより少ないものができているというのです。
たしかに朝食でテイスティグした時に香りとスパイシーな辛みは強いが、苦みが穏やかだなと感じていたのです。
この時に私は、やはり現地に来て・見て・触って・味わって、初めて解る・感じるものがあり、今回のイタリア出張は間違いではなかったと感じていたのでした。

d0170094_751464.jpg
最期にこのBifolchi農園の絶対に忘れてはならないオーナー家族について少し。
初めにすこし触れましたが、おそらくサッカー好きの間では、知らない人はいないであろう超有名選手、かつてのイタリア代表ボボことクリスチャン・ヴィエリファミリーの農園だったのです!!
しかもこの家には、あのフランス代表ジダンもビエリのお母さんの手料理を食べに来たことがあるのだそうです。そのテーブルで私達も食事をしていたとは。
ちなみに左の写真の右端の方は、ビエリのお父さんで、彼も有名なサッカー選手だったそうです。
後日イタリア人の友人にビエリの家に行ってきたと教えると皆大興奮していました。

次回は、オリーブ農家訪問トスカーナ編②「Tusco農園」です。


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by primolio | 2010-11-23 07:35 | Italia イタリア出張
2010年 11月 21日

2010年イタリア出張『オリーブオイル買い付けの旅』 

d0170094_4311585.jpgいよいよ次回から改めてイタリア出張「オリーブオイル買い付けの旅」を始めます。

最期のイタリア料理留学からすでに3年半。
この間に私とイタリアとの関わりも大きく変わりました。
今回は料理人ではなく、オリーブオイルインポーターとして初の訪問です。
またAISO認定オリーブオイルソムリエとして、日本の皆さんに本物のオリーブオイルの素晴らしさを紹介したい、知ってもらいたい強い思いがあり、その目標達成への第一段を踏み出せた旅でした。

この旅の目的は2つ、
「ただ美味しいだけではなく、生産者の情熱が作り出す本物の香り味わいのオリーブオイルを
見つけること」。
そして「最高の状態のまま日本に輸入する為の方法を話し合ってくること」でした。
延べ18日間、常に動きまわったイタリア滞在。
そこには、いろいろありながらもやっぱり憎めない、魅力溢れるイタリアがありました。

この更新は、しばらく続きます。お時間あるときに覗いてください。
次回は、収穫真っ只中のオリーブ農家訪問トスカーナ編です。

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by primolio | 2010-11-21 07:34 | Italia イタリア出張
2010年 10月 29日

イタリア出張②

トリノから始まった北イタリア滞在を終え、昨日から中部イタリアのトスカーナにいます。
イタリアの皆さんに良くしてもらっているので、元気に過ごせています。
少しだけ時間が取れたので、今日は先日訪問したヴェネト州の取引先Turri Fratelli社の写真だけの更新です。
Turri社は、北イタリア最大の湖、ガルダ湖のヴェネト州側にあります。

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(左)いつもメールでやり取りしているTurri社のLauraさんにヴェローナまで迎えに来てもらったときの街の写真です。
(右)滞在先のホテルから見たアルプス山脈です。すでに雪が積もっています。

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(左)初訪問のTurri社です。この辺りでは、一番大きいフラントイオ(搾油場)を持っています。
(右)収穫したばかりのオリーブ。北の農園の収穫は、始まったばかりでこれから数カ月間続きます。

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(左)1750年代のオリーブ搾油機               (右)現在のオリーブオイル搾油機(遠心分離機)

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(左)今年の『初搾りエクストラバージンオリーブオイル』

初搾りのオイルは、香り、味わい共に非常にアグレッシブで、スパイシー。
この時期だけに味わえる最高のごちそうです。

次回はトスカーナのオリーブ農園についての更新予定です。
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by primolio | 2010-10-29 06:18 | Italia イタリア出張
2010年 10月 20日

イタリア出張

d0170094_722869.jpg今日19日からイタリア出張に来ています。
先程ミュンヘン経由でミラノに無事着きました。

3年ぶりのイタリアです。
すっかり忘れてしまったイタリア語が心配でしたが、
なんとか通じています。

まずは明日トリノ向かい、最終目的地のフィレンツェまで18日間の長期出張です。
オリーブオイルを中心に美味しいもの探してきます。

出張中、時間が許す限り更新をしたいと思っています。
Ciao Ciao!!
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by primolio | 2010-10-20 07:18 | Italia イタリア出張