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2017年 12月 16日

オリーブオイルを仕事にする③「生産者との共生」

オリーブオイル市場の松村です。

さて今回は、「生産者との共生」です。

僕がオリーブオイルを仕事にするに当たり、とても大切に考えていることです。これは僕のような小さなインポーター(販売者)だからこそ出来ることと思います。

僕は共生をこのように考えています。
「生産者とインポーター(販売者)は、一つの会社やチームのように情報を共有して、お互いの強みを活かしながら、生産から商品化・販売までの一連の流れを共に考え創っていくこと」。

簡単に言うと、「生産者とインポーター(販売者)は、一つの家族。運命共同体。」ということです。ちょっと極論かもしれませんが、僕は、そういう気持ちで生産者とお付き合いしています。

僕が生産者との共生の必要性を深く考えるようになったきっかけがあります。
イタリアでの商談会で初対面の生産者から言われた言葉です。

「日本のインポーターは、すぐ取引をやめる。なぜだ?」
「コンテストで受賞しない年は、取引を切られる。都合が良すぎるだろ。どうせ君もそうするんだろ?」
「お前らは気楽でいいな。売れなかったらまた他のオイルを探せばいいんだから。」など

生産者には、日本のインポーターに不信感がある方が沢山いることを知りました。僕はインポーターの1人としてショックとともに、そういうビジネスをしている人・会社に憤りを覚えました。

確かにビジネスである以上、信頼関係の構築に時間をかけるより、消費者に分かり易く売れそうなオイルだけを見つけ出し、売れなければ即取引終了というドライにやる方法もあると思うのです。

でも僕は、インポーターは生産者がいてくれて、初めて仕事として成り立つ訳で、いくらでも代わりの生産者やオイルがあるからと、身勝手にオイルを取っ替え引っ替えして良い訳ではないと思うのです。

消費者に納得して購入してもらえるようになるには、それなりの努力と時間が必要だと思います。


この一件以降、僕は、「自分だから出来るインポーターとしての仕事って何だろう?」と考えるようになりました。

僕は、27歳の頃一年間イタリアに料理留学していたことがありました。その時に本物のオリーブオイルに出会い、辛いとき苦しい時に沢山のイタリア人やその関係者が親身になって僕を助けてくれました。おかげで僕はかけがえのない経験を沢山することが出来ました。留学生活を終える時、「いつか僕が成長したら、イタリアに僕なりの恩返しをしたい」と思って帰国しました。

それを思い出し、あの時に僕を受け入れてくれたイタリアがあるから、今の僕がある。微力かもしれないけど、今度は僕がイタリアのため生産者のために、力になろうと思ったのです。

そこで行き着いた答えが、「生産者との共生」でした。
良い時も悪い時も、一緒に考えて共に歩んでいこうと思ったのです。これが、僕だからできるインポーターの仕事だと。

僕は、「インポーターとは、オイル業界の全体の中で日本にオリーブオイルを運び、生産者の思いを本人に代わって紹介するという重要な役割を託された人」だと思っています。

オリーブオイルの本質的な魅力、美味しさ、面白さを広めるということは、品質の善し悪しだけのことではなく、その生産者のストーリーも紹介することだと思うのです。

今の時代、消費者は商品そのものだけではなく、その背景にあるストーリーにも共感して、価値を見いだしてくれる時代になりました。

生産者とインポーターが、良い年も悪い年もお互いに努力と協力をし合いコツコツと信頼関係を築いていけば、今よりももっと品質の良いオイルを作ることが出来ます。私達の信頼関係やより良いものを届けたいという思いはきっとお客様に伝わると思うのです。

事実、僕の会社がこの8年間着実に業績を伸ばして来られたのは、生産者との共生に気付けたおかげと思っています。

僕のような小さなインポーターが行う生産者との共生は、微々たる活動かも知れませんが、この積み重ねがオイル業界の本質的な発展に繋がっていくと信じています。


今回は僕の考えしか書けなかったので、次回は共生のためのもっと具体的なイメージ(役割など)を書きたいと思います。
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by primolio | 2017-12-16 18:37 | Lavoro 仕事


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