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2011年 05月 04日

オリーブ農家訪問トスカーナ編⑦「イタリアで唯一のオリーブの苗木栽培をしている町PESCIA」

d0170094_17124211.jpg昨年の秋に行った「オリーブオイル買い付けの旅」シリーズの更新がいつの間にかストップしていましたが、再びスタートしたいと思います。
(もういいんじゃないのという声が聞こえてきそうですが...)

今日は、オリーブ農家訪問トスカーナ編⑦「イタリアで唯一のオリーブの苗木栽培をしている町PESCIA(ペーシャ)」のレポートです。

ペーシャはイタリアで唯一オリーブの苗木栽培をしている町で、ほとんどの品種の苗木がここからイタリア各地に送られています。どこにいてもオリーブの木を見かけるイタリアですが、まさかこんなにも小さい町から出荷されていたとは驚きです。
今回私達は、ペーシャの中で一番歴史が古い苗木屋「S.P.O.」を訪問しました。

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オリーブの苗木は、挿木(土台部分)と接ぎ木を合わせて作られるのですが、
まずは全国各地にあるオリーブの木から、挿木栽培に向いている病気などに強い枝を品種別に集めることから始まるそうです。ちなみにオリーブの品種は、イタリアで公式に登録されたものだけでも472種(2008年)もあります。


写真右は、挿木栽培中のもので、すでに根が生えてきたものです。
挿木は、苗木の土台部分になります。
約30cmの長さに切られた枝を苗床に挿し込み、根が生えてくるまで数週間成長させます。
オリーブは、非常に生命力が強いそうです。

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写真左は、接ぎ木用にオリーブの種から栽培されている苗の様子です。
ここまで成長させるのに、約2~3か月かかっているそうです。
これから接ぎ木できる位の大きさになるには、かなりの月日がかかります。

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写真右、土台用に栽培された挿木と接ぎ木用に種から栽培された枝を結合した部分。
うまく結合したかどうかは、数日で分かるそうです。
結合部の接着剤の原料は、企業秘密とのこと。

驚いたことに、この1本1本の作業は、全て手作業で行われていて、これだけをするための職人さんがいるのです。誰でも出来る作業ではないらしく、熟練の技がいるとのこと。もし全ての苗木でうまく結合出来なかった場合、その年の売る苗木がなくなるので、責任は重大だそうです。

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また彼らは、1本いくらで報酬をもらっているので、日の出から真夜中までずっと畑にいて、食事も作業をしながらするそうです。この作業は、一年のうちで数カ月だけだそうですが、その数カ月で彼らは、かなりの報酬を稼ぐのだそうです。

写真左、これ全部が職人さんがやった仕事です。ものすごい本数です。
このビニールハウスの他にも結合作業を終えたハウスがいくつもあり、その根気のいる作業に、ただただ脱帽でした。こういう一つ一つの作業が、美味しいオリーブオイルを作ることに繋がっていると思うと非常に感慨深いですよね。


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栽培方法を教えてくれた農場の責任者の方。
厳しさの中に、優しさも感じられるいい男です。

美味しいオリーブオイルを輸入し、日本に紹介するだけではなく、
こういった陰で頑張って下さっている方々の現場に実際に行くことが
どれだけ大切かを改めて感じた訪問でした。

次回は、オリーブ農家訪問ヴェネト編「Turri社」です。


北海道第1号AISO認定イタリアオリーブオイルソムリエのお店
オリーブオイル専門店『Primolio』(プリモオーリオ)
〒062-0933
札幌市豊平区平岸3条15丁目1-1 シェモア平岸1F
営業時間 10:00~19:30
定 休 日 火曜日
毎週土曜日「オリーブオイル好きのためのイタリアンレストラン」オープン
11:00~食材がなくなり次第終了
TEL 011-812-5500
http://www.primolio.co.jp
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by primolio | 2011-05-04 17:31 | Italia イタリア出張


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